FIELD NOTES: 書を持って街へ出よう

合同会社フィールドワークス プログラマ兼代表のブログ

PDFで情報発信するときには添付ファイル機能を活用しましょう

企業・官公庁等が情報発信を行う際にPDFがよく利用されますが,掲載されているデータを抽出して自動処理することが難しいという弱点があります。今回の大震災においても,東京電力発表した放射線量測定データが初期にはPDFが形式だった事が批判を浴び,現在ではCSVでのデータも併用して提供されることになりました。

CSV形式でデータを提供する場合には以下のようなリスクもあり,企業側の都合としては抵抗があったかもしれません。

  • タイトル・作成者などのメタ情報が付加できない(ファイル単体で配布されると身元が分からなくなる)。
  • 暗号化・電子署名などの改ざん防止策が講じられない。

折衷案として,PDFにCSVなどのデータファイルを添付するという方法もあります。
情報発信する際の選択肢の一つとして,考慮していただきたいと思います(今回のような緊急時には,かえって混乱の元になるのでおすすめしません。平常時の話です)。

PDFにファイルを添付する方法

Acrobatを使ってPDFにファイルを添付するには,「クリップ」アイコンをクリックして,ナビゲーションパネルに表示された「追加」ボタンをクリックします。ファイル選択ダイアログで選択肢た任意のファイルをPDFに添付することができます。
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PDFから添付ファイルを抽出する方法

Acrobat Readerを使って,添付ファイルを開いたりファイルとして保存することができます。

自動化するためには,ライブラリかコマンドラインツールの形態で利用したいですね。
調べてみたところ,Pdftkに添付ファイルを処理する機能があるようです。