FIELD NOTES: 書を持って街へ出よう

合同会社フィールドワークス プログラマ兼代表のブログ

Jimdo で会社サイトを構築してみた感想

弊社の会社サイトは,Jimdo というWebホスティングサービスを利用して作成しています。
サイトの準備も予定の8割ぐらい進んで形になってきましたので,この辺りでJimdo を利用して会社サイトを作成するメリット/デメリットを少し振り返ってみたいと思います。

ちなみに弊社は,こんな会社です。

  • 愛知県にある小さなソフトウェア開発会社
  • 従来は受託開発中心だったが,自社製品の販売に乗り出そうとしている。

最初にちょっとPR

弊社で開発しβ版公開中となっていた Field Reports を3月1日より発売する運びとなりました。
Ruby, Python でのPDF出力を必要とされる方はぜひご検討ください。
また,Jimdo を利用して作成した会社サイトの実例として,弊社サイトに一度訪れてください。
合同会社フィールドワークス

なぜ Jimdo か?

同様のサービスとしては Google Sites があり,こちらの方がネームバリューがありますが,あえて Jimdo を選んだ狙いとしては以下のとおりです。

  • ソフトのインストール/操作の習得などに時間を取られたくない。
  • 運用費用を抑えたい。
  • ショップ機能を利用したい。

特に,ショップ機能が付いていることが決め手になりました。
以下,順番に見ていきます。

ソフトのインストール/操作の習得などに時間を取られたくない。

バーチャルホスティングなどを利用すれば自由度が高くて良いのですが,反面以下のようなデメリットがあります。

  • 定期的なメンテナンスが必要
  • ソフトウェアの選定に悩む。
  • 設定に時間が取られる。

最初はバーチャルホストを利用するつもりでソフトの選定を始めたのですが,ものすごく時間を取られて本業がおろそかになりそうだったので,逆に自由度の少ないCMSホスティングサービスの中から選ぶことにしました。

実際に Jimdo を使ってみると,操作は非常にシンプルで,ちょっと凝ったことをしようとしてもできないことが多いです。最初は正直「失敗したか?」と思ったのですが,できなければできないなりに「できる」範囲の中で表現方法を工夫できますので,今のところ致命的な問題は発生していません。
また,コンテンツの編集操作は非常に簡単で,ブラウザで見ていて気になった箇所をチョコチョコ手軽に直すことができるのが良いです。

運用費用を抑えたい。

Jimdoは,Free/Pro/Businessの3つのプランがあり,月々の利用料金はそれぞれ 無料/945円/2,415円です。Pro以上で独自ドメインを取れます。ショップの販売手数料が0円である事と,「最優先サポート」が受けられる事を考慮してBusinessを申し込みました。

ショップ機能を利用したい。

ショップ機能付きのCMSホスティングサービスという条件で他のサービスも探しましたが,どれも数万円/月ぐらいの費用だったと思います(2010年5月当時)。
Jimdoの2,415円/月は,かなり安い方ではないかと思います。

ただしJimdoは,ショップ機能に関しても非常にシンプルで,カスタマイズできる範囲も狭いので,本格的な通販サイトを作るには機能が不足していると思います。普通のサイトに,通販機能をちょい足しするのに向いているという感じです。

その他,後で気がついたこと

通常の画面操作でできる範囲でのカスタマイズ性は非常に低いですが,HTMLとCSSの知識があればデザインのカスタマイズは意外とできます。Google Sites と比べると,HTMLで入力した際にタグが勝手に削除されることがないのが良いです。

ただ,フォームのカスタマイズ性が低いのは,ちょっと困っています。個別の項目を追加/削除することも必須/オプションの選択肢を変更することもできません。この点に関しては,Googleフォームを使おうかなと思っています。

まとめ

  • Jimdoは,一見素人向けのサービスに見えますが,中小企業の会社サイトとしても結構使えると思います。
  • 特に,自社サイトにショップ機能を付加したい場合に向いています。
  • 通常のコンテンツ編集は非常に簡単で,ワープロが使えれば操作できるレベルです。